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【暴落の予兆】靴磨きの少年理論を為替の領域から考察

【暴落の予兆】靴磨きの少年理論を為替の領域から考察
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・FX相場で靴磨きの少年理論が当てはまった事例を知りたい方

本記事のテーマ

FX相場における靴磨きの少年理論を徹底解説

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

「靴磨きの少年」の話は、株価市場において相場の天井を知らせる、暴落の前兆サインとして知られています。靴磨きの少年が株の話をし始めたら、近々相場が暴落する、という世界的に有名な話です。

今回の記事では、靴磨きの少年が示唆する暴落サインをFX相場の観点からダウ理論で検証し、現代の靴磨きの少年は誰なのかを解説します。

目次

靴磨きの少年理論とは?

靴磨きの少年理論とは、普段投資を行わないような一般大衆が「まだまだ上がる」と言っていた場合、その銘柄は暴落寸前だという投資理論です。

1920年、プロトレーダーであるジョセフ・P・ケネディ氏は、少年に靴を磨いてもらっている最中、「○○の銘柄は絶対上がるから買った方が良い」と言われます。少し失礼な話ですが、まさか株式市場の投資に精通しているとも考えにくい「靴磨きの少年」が株の話をしているということは、相場は相当過熱しきった状態と判断できます。

ケネディ氏はこの会話の後、保有銘柄を全て売却して、あの「暗黒の木曜日」とも呼ばれる1929年の大恐慌を回避しました。一般大衆の心理と逆をいく行動を取ることで、自分の資産を守り大損失を防いだのです。

投資に精通していない人が相場上昇の話をしたら、近々暴落が起こるサイン!

靴磨きの少年理論とダウ理論

単なる伝説や逸話のような「靴磨きの少年理論」ですが、実はテクニカルチャートにもその大衆心理は反映されています。

ダウ理論によるトレンドの段階

ダウ理論によるトレンドの発生は、大きく分けると、先行期・追随期・利食い期の3種類に分類されます。

ダウ理論によるトレンドの段階
①先行期(第1段階):プロトレーダーが底値で仕込み、じわじわと価格が上昇。
②追随期(第2段階):ファンダメンタル的な買い材料が発生し、一般的なトレーダーがトレンドの発生を狙って次々買い注文を入れる。
③利食い期(第3段階):メディアで値の高騰が報道され、普段投資を行わない素人や初心者トレーダーも参入。

第1段階の先行期では投資家やプロトレーダーがゆっくりと大きな値幅を取る方法なのに対し、第3段階の利食い期では天井圏であるため、価格の上昇余地がほとんどありません。素人や初心者トレーダーが利食い期に相場に参入後、価格は大暴落を迎えます。

靴磨きの少年が知るのは利食い期

相場知識の乏しい人たちは、第3段階の利食い期で価格の上昇を知ります。

相場は一直線ではなく、短期的な時間軸では波を打つように上下するため、ちょっとした価格の下落を絶好の買い場だと勘違いするケースもよくあります。しかし、長い時間軸で見た場合、価格は既に高値圏に到達しているため、いつ暴落が起きてもおかしくない状態です。

これが「大衆ほどトレンドの終盤で高値掴みをする」といわれる理由です。

現代の靴磨きの少年は誰か?

1920〜30年代、一般大衆の代表的な例は、靴磨きの少年やタクシー運転手でした。現代の靴磨きの少年は誰なのかというと、専業トレーダーではない著名インフルエンサーや、素人トレーダーだといわれています。

実際、2022年、ドル円が151.942円の高値をつけた際、男性や女性関わらず数々のインフルエンサーや著名人が「まだまだ上がる」とSNSで無料発信やコメントしていました。その後、2022年の後半に暴落を経験しています。

普段トレードを行っていない著名人が為替の上昇について頻繁に語り始めた場合、「利食い期」に来ていると判断する1つのバロメーターになります。

本当に儲けてる人は情報を出し惜しみするから、インフルエンサーの威勢が良い発言には注意…

靴磨きの少年理論が当てはまる最近の事例

靴磨きの少年理論は、近年の相場でも実際に発生しています。代表的な例を2つ紹介します。

2022年の米国株価指数の暴落

2021年、米株価指数は強い上昇トレンドで高値更新を続け、かなり過熱感のある状態でした。また、ちょうど同じ時期、7月頃、SNS上では「米国株は必ず上がる」といった声が多くなり、普段投資を行わない方々も米国株の投資に注目し始めます。

中には「レバナス民」と呼ばれるレバレッジをかけた投資信託を購入する人も出てきたほどです。

2022年の米国株価指数の暴落

しかし、2022年春以降、FRBの利上げ政策が続き、9月には年初からの下落率19%を超え、大暴落しました。

2023年では、週足で見ても明確な下降トレンドが発生しており、もはや調整下落の範疇を超える勢いです。FRBの金融政策など、大きなファンダメンタル要因と合致する場合、そのトレンドはかなり力強く、長く続く傾向にあります。

2021年の仮想通貨大暴落

まさに靴磨きの少年理論がぴったりと当てはまるが、2021年末の仮想通貨大暴落です。

2021年、ビットコインの価格は、2018年の仮想通貨バブルを超えるほどの上昇を見せました。

ビットコイン復活とも謳われ、偶然や興味半分で投資して大儲けした人が続出したため、メディアでも再び暗号資産が頻繁に取り上げられる原因にもなり、トレード未経験者もこぞってビットコインを購入し始めました。

2021年の仮想通貨大暴落

しかし、結果はいわずもがな、最高値を更新した直後の2021年11月に暴落が起き、半値近くまで下落しました。

靴磨きの少年理論が当てはまりそうな銘柄【2024年4月更新】

メキシコペソ/円(MXNJPY)

高スワップ通貨としても人気のメキシコペソ/円(MXNJPY)は、現在利食い期のチャートを描いているといえます。

月足ベースの長期トレンドで見た場合、2013年、2014年に迫る高値圏に近づいており、さらに下位足で確認すると下落の兆候も見られます。

靴磨きの少年理論でいっても、ちょうど2020年以降、「メキシコペソ円保有で高スワップ利益獲得」といった情報が多くなっていました。最近も、日本円の円安の影響もあり注目している人はまだまだ多いのではないでしょうか。

メキシコペソ円のような高スワップ通貨の場合、トレードによる短期的利益よりも、「持っているだけで利益」に惹かれて保有する人も多いです。しかし、為替差益の損失がスワップ利益を上回る状況では本末転倒です。

長期的な時間軸で見た場合、そろそろ暴落が起きる可能性が高いことを視野に入れておきましょう。

長期保有している時は、必ず毎日チャートを確認しよう!

靴磨きの少年理論 まとめ

靴磨きの少年理論は、現代の為替相場にも当てはまり、長期的なトレードプランの判断材料の1つとして役立ちます。

題材となったのは1929年の話ですが、現代ではSNSやメディアを通じて同じ現象が起きています。投資をしていない著名人や素人のお金に関する発言には、実は大暴落のタイミングのヒントが隠されているのです。

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