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<技術②>ファースト・ブレイク【FB】

高度なスキャルピング技術_ファースト・ブレイク

FB-ファーストブレイク

目次

1回目の値戻しから反転したトレンド方向への再ブレイク

ファーストブレイクとは

ファーストブレイクとは、明らかな一方向のトレンドが発生している時に、いったん最初の値の戻しを試してから、再度トレンド方向にブレイクする場面のことを指します

この手法は条件さえ揃っていれば、他を確認しなくても仕掛ける事ができる有効な手法と言えます。

信頼できるファーストブレイクは頻繁に訪れるものではありませんが、このシグナルが出た時には、絶好のエントリーポイントとなります。

ファースト・ブレイク【FB】

ただし、ポジションを仕掛けていく前には確認すべき3つの条件があり、この条件を満たしたシグナルの時にエントリーする事で、より勝率を上げる事が期待できます。

ファーストブレイクの条件

【条件1】明確なトレンドが生まれている状況で発生

ファーストブレイクでは極端にボラティリティの高い急激なトレンドではなく、できればチャートが横ばいの状態から一方向に堅調に進んでいくトレンドが理想的です。

また、トレンドが発生した時のローソク足の本体部分が、横ばいの時よりも長く連続してトレンド方向に進んでいる事が望ましいとされます。

ファースト・ブレイク【FB】

【条件2】わかりやすい値戻し後の反転を狙う

トレンドから逆行する値の戻しは弱々しい動きではなく、しっかりと分かりやすく形成されているものがよいです。

例えば上昇トレンドの途中で、連続した陰線が前の足の高値を上抜けすることなく、移動平均線(20EMA)に到達するまで堅調に下落していくような形がよいとされます。

トレンド発生からの戻しは40%前後が理想となります。

ただし、トレンドで進んだ値をほぼ戻してしまうような強すぎる動きの場合は、ファーストブレイクとして仕掛けるには警戒が必要です。

【条件3】最初の値戻し以外にはエントリーしない

トレンドの後半で発生した値の戻しは、売り買いの攻防により揉み合い、またはトレンドが逆転する可能性がしだいに高くなっていく傾向があります。

逆にトレンドが形成された最初の戻しは、再度トレンド方向に押し返される傾向が強い為、ファーストブレイクでは必ず1回目の戻しからの反転を狙ってポジションを取っていきます。

ファースト・ブレイク【FB】

上記3点はファーストブレイクを仕掛けるにあたり必要な条件となり、確認する事で無駄なエントリーを少なくし、より勝率を上げる事に繋がっていきます。

以上のファーストブレイクの条件をふまえ、今度は下記チャートを見ながら、実際にどういうものかを確認していきましょう。

こちらはユーロ/ドルの70ティックチャートです。

ファースト・ブレイク【FB】

揉み合い状態からしっかりとした陰線による下降トレンドが発生しています。

しばらく安値を更新した後、1.2930付近から小さい陽線が確実に前の足の安値を1つも下回らないように移動平均線(20EMA)まで値が戻り、そこから上髭の長い同時線(終値と安値がほぼ同じようなローソク足)が移動平均線のラインにタッチして、①の時に反転して再度トレンド方向へしっかりとした陰線でブレイクしています。これはファーストブレイクとして理想的な形となります。

また、違うパターンも見ていきましょう。

ファースト・ブレイク【FB】70ティックチャートでは、70ティック分の値動きがローソク1本にまとまっています。

またチャート横側の時間軸が同じ間隔で進んでいくわけではないため、ボラティリティが高くマーケットの動きも速い場合、上記チャートの16時15分から16時18分までのように、多くのローソク足を生み出す事もあります。

このチャートも序盤は揉み合いながら①で大きなヒゲをつくり上昇トレンドが発生、その後40%ほどの戻しを形成するも上昇の勢いが強かったため、移動平均線に到達する少し前に②のファーストブレイクが発生しています。

特に強めのトレンドの時には、シグナルが移動平均線付近で発生するとは限りません

このため上昇トレンド中の値の戻しであれば、いつ陽線のシグナルが出るのかチェックする必要があります。

また長めの陽線で形成されている強いトレンドであれば、その戻しもしっかりとした長い陰線となる可能性があるため、ボラティリティの高さから、シグナル足を確認してエントリーした後、設定した損切りラインまですぐ到達してしまうケースもあります。

動きの速いマーケットでファーストブレイクを仕掛ける場合には、時として通常よりも少し余裕を持たせたストップを置く事も、場合によっては必要になります。

また、④のシグナル足から再度上昇トレンドを継続し、2回目の戻しの後に発生した③のシグナル足ですが、最初の値の戻しではない為、ファーストブレイクとしてはエントリーを見送る場面となります。

何度も戻しからトレンド方向へのブレイクを試していると、しだいにレンド方向に押し進む力が弱まっていきます。ファーストブレイクとして仕掛けるのであれば、トレンド最初の戻しからのブレイクを狙うようにしましょう。

以上のようにファーストブレイクは3つの条件を課し、エントリーポイントを厳選することで、より有利なポジション取りをする事ができます。

またファーストブレイクのエントリーポイントは、初心者でも気付きやすく、これからスキャルピングFXを始める方にお勧めの手法となります。ぜひ習得しておくとよいでしょう。

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