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スイングハイ・スイングローで高値と安値を認識する方法

スイングハイ・スイングローで高値と安値を認識する方法
このような方にオススメの記事

・高値と安値の決め方が分からない方
・スイングハイとスイングローを活用したトレード手法を知りたい方

本記事のテーマ

スイングハイ・スイングローは高値と安値を認識してトレンドを把握するのに最適

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>

FXトレードでは、高値や安値を基準にテクニカル分析を進めます。「高値と安値はどうやって決めれば良いの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。

その場の雰囲気で高値安値を決めるのでは、一貫性のある環境認識を行うことができず、上手くテクニカル分析を行えません。

毎回同じように高値と安値を定義し、環境認識に一貫性を持たせるのに非常に便利なのが、スイングハイとスイングローです。今回の記事はスイングハイとスイングローの基本情報、さらにはFX取引での活かし方について解説していきます。

目次

スイングハイ・スイングローとは?

スイングハイは高値を認識

スイングハイでは、高値の左右にローソク足が「n本」存在して、はじめて高値と認識します。

「n本」は任意に決めます。例えば「n=5」と決めた場合、高値の左右に高値よりも低い位置のローソク足が5本あれば、スイングハイによる最高値と認識されます。

スイングハイは高値を認識

参考画像では、陽線と陰線がキレイに並んでいますが、陽線と陰線が混じり合っていてもOKです。高値の左右5本の中で、高値を超えるローソク足がなければスイングハイと認識できます。

スイングローは安値を認識

スイングローでは、安値の左右にローソク足が「n本」存在して、はじめて安値と認識します。

「n=5」の場合、安値の左右に安値よりも高い位置のローソク足が5本あれば、スイングローによる最安値と認識できます。

スイングローは安値を認識

陽線と陰線が混じり合っている場合も、左右5本で安値を下回るローソク足がなければ、スイングローと認識できます。

高値or安値までのローソク足は4本以上でOK

スイングハイやスイングローを認識する際、自分で「n」を決めますが、どのように設定するのが良いでしょうか。

一般的に多く使用されるのは「n=6」で、これは有名トレーダーのラリー・ウィリアムズ氏の定義によるものです。ただし、6本じゃないといけないということではなく、「n=4」や「n=5」でもOKです。

設定は4本~6本で考えておこう!

また、「n」は増やせば増やすほど、認識される高値や安値の数がすくなくなるので、長期のゆったりとしたトレンドを捉えるのに便利です。

一方、「n」の数を減らすと、認識される高値や安値の数が多くなり、短期の細かいトレンドを捉えやすくなります。

「n本」の数の特徴

n本が多い:長期のトレンドを捉えやすい
n本が少ない:短期のトレンドを捉えやすい

ラリー・ウィリアムズ氏が開発した、買われすぎ・売られすぎのサインを示すオシレーター系指標「ウィリアムズ%R」については下記の記事で紹介しています。

スイングハイ・スイングローを使った高値or安値の探し方

MT4/MT5で確認

MT4やMT5で、スイングハイとスイングローを確認してみましょう。

下のチャートは、ユーロ/ドルの日足です。赤色の印がスイングハイ、青色の印がスイングローの部分です。

MT4/MT5でスイングハイとスイングローを確認

スイングハイやスイングローを見る時、重要なのはトレンドを把握することです。上記チャートでは、定義した安値や高値が切り上がっていることが確認できます。ただし、角度は急ではないので、緩やかな上昇トレンドと判断できます。

トレンドの判断

上昇トレンド:高値と安値が、それぞれ前の高値と安値より切り上がっている
下降トレンド:高値と安値が、それぞれ前の高値と安値より切り下がっている
レンジ相場:高値と安値が、それぞれ前の高値と安値と同じ程度の位置にある

次にスイングハイの部分を拡大してみましょう。高値を中心に見ると、高値の左右には高値より低い位置にあるローソク足(始値・終値・高値・安値のうち、高値で判断)が、それぞれ5本確認できます。

MT4/MT5でスイングハイを確認

次にスイングローを拡大して見てみましょう。今度は安値を中心に、左右に安値よりも高い位置にあるローソク足(始値、終値、高値、安値のうち、安値で判断)が、それぞれ5本確認できます。

MT4/MT5でスイングローを確認

複雑なチャートの整理の仕方

通常のチャートでは、赤枠で囲ったようにトレンドの方向性がハッキリせず、高値と安値の判断が曖昧になってしまいがちです。

こんな時は、スイングハイやスイングローを目安にトレンドの流れを把握してみましょう。

複雑なチャートの整理の仕方

スイングハイやスイングローをラインで結ぶと以下のようになります。曖昧だった部分は高値と安値がハッキリしました。

スイングハイやスイングローをラインで結ぶ

スイングハイとスイングローを結ぶことで、レンジの中での高値と安値が明確になり、トレンドの方向性を見極めやすくなります。エントリーの方向やタイミングを決める時に活用しましょう。

ルールを明確にすれば、どんな相場でも高値と安値を把握できる!

TradingView(トレーディングビュー)で確認

海外FX業者の人気の高機能チャート、TradingViewで確認してみましょう。「Swing high low support & resistance」というインジケーターを表示させると、スイングハイとスイングローが表示されます。

TradingView(トレーディングビュー)でスイングハイとスイングローを確認1

スイングハイとスイングローともに、設定は「n=5」です。赤色の横棒がスイングハイ、青色の横棒がスイングローです。高値と安値が視覚的に分かりやすくなります。

自動的にスイングハイとスイングローが表示されるから便利!

実践トレードで注目したいのが、ラインが重なり合っている場所です。

チャートのスイングハイのラインが重なり合った価格帯に印を付けましたが、この価格帯を上抜けすると、上昇の勢いが強まっていることが確認できます。

TradingView(トレーディングビュー)でスイングハイとスイングローを確認2

抵抗帯をブレイクしたと考えよう!

同様にスイングローのラインが重なり合った場所を下抜けすると、下落の勢いが強まることが多くなります。

スイングハイ・スイングローを使ったおすすめトレード手法

トレンドラインを引いて押し安値や戻り高値を狙う手法

トレンドラインで押し安値や戻り高値を狙う手法では、スイングハイとスイングローを結んだトレンドラインを引き、ラインで反発したのを見てからエントリーを行います。

スイングハイローを目安にすることで、毎回同じ基準でトレンドラインを引けます。毎回違う基準で安値や高値を決めると、自分の都合の良いトレンドラインを引いてしまうので注意しましょう。

ご都合ラインはNG!

チャートでは、スイングハイに丸印をつけています。スイングハイのライン同士を結んだトレンドラインを目安にエントリーを行いましょう。

トレンドラインを引いて押し安値や戻り高値を狙う手法

この場合、スイングハイは確認できるものの、ラインの位置は徐々に下がっているので、下落トレンドと把握できます。トレンドラインを引き、トレンドラインで反落したのを確認してエントリーしましょう。

一方で、下落トレンドラインを上抜けした後は、上昇圧力が強まっていると判断できるので、エントリーは見送ります。

利益確定の目安は特にありませんが、おすすめは下落トレンドラインを上抜けしたタイミングです。下落トレンドラインを抜けると、トレンド転換する可能性が高くなるので決済タイミングとして適格といえるでしょう。

利益は大きく伸ばすことを心がけよう!

スイングハイやスイングローのラインブレイクを狙う手法

スイングハイやスイングローのラインブレイクを狙う手法では、ラインブレイクの要領でトレードを行います。

チャートは、ポンド円1時間足です。値動きが落ち着いているレンジ相場でスイングローに印をつけてみました。

スイングハイやスイングローのラインブレイクを狙う手法

スイングローの見られるラインが特定の価格帯に集中しているので、ラインをつけてみます。

多くのトレーダーに意識される価格帯を認識することが大切!

スイングローが見られる価格帯は、心理的節目になります。ここを下抜けると、ロング勢のストップロスを巻き込み、新規のショート勢も参入しながら下落が加速していきます。

利益確定は下落後に現れたスイングローや、節目となる価格帯などを目安に行うのがおすすめです。

移動平均線を目安にトレンド転換を狙う手法

移動平均線を目安にトレンド転換を狙う手法は、インジケーターを補助的に使用したトレード手法です。

移動平均線はトレンド把握に最適!

ポンド円1時間足チャートに、移動平均線(75MA)を表示させてみました。

ローソク足と移動平均線の位置関係に注目しながら、チャートの流れを追っていきます。はじめは移動平均線がローソク足の上に位置しているため、下落圧力が強いと判断できます。

移動平均線を目安にトレンド転換を狙う手法

その後、ローソク足と移動平均線が絡み合う局面が見られますが、ここは方向感のない「もみ合い相場」です。もみ合い相場の後は、移動平均線がローソク足の下側に来るので上昇トレンドに転換したと判断できます。

狙い目は、上昇トレンドへの転換時です。トレンド転換時にエントリーすれば、大きなトレンドの波に乗り、大きな利益を獲得できる可能性が高くなります。

スイングハイやスイングローは、エントリーのタイミングを掴むのに利用します。スイングローが切り上げていることが確認できたら、買いでエントリーをしましょう。

スイングハイ・スイングローのメリット

チャート分析に一貫性を持てる

せっかくトレード手法を身につけても、曖昧な基準で高値と安値を決めてしまうと、再現性がなく、精度の高いトレードができなくなります。

スイングハイとスイングローで、毎回同じ基準で高値と安値を決めることで、根拠のある分析が可能になり、結果として一貫性のあるチャート分析が可能になります。

見方を固定できるのは大きいね!

スイングハイ・スイングローのデメリット

「n本」に明確な答えはない

前述したように、ラリーウィリアムズは「n=6本」と定義していますが、この数字は絶対的なものではなく、人によって使う本数が異なります。

「n=4本」を使用する人と、「n=6本」を使用する人では、高値や安値の認識が異なる場合が多く、結果としてテクニカル分析で重要な大衆心理を捉えることが難しくなります。

さらに、高値と安値を定義付けするのにスイングハイ・スイングロー以外のルールを使用しているトレーダーも多くいることを意識しておきましょう。

柔軟なトレードとの両立が難しい

スイングハイやスイングローで高値や安値を決める場合、高値や安値は決定しやすいものの、裁量的な余地がなくなってしまいます。

便利だけど柔軟性がない点には注意!

高値や安値を決める場合、プライスアクションを見たり、ファンダメンタルズの動向を反映させたりすることが理想です。確かに、高値や安値を機械的に決定できる便利さはあるものの、柔軟性がなくなってしまうのはデメリットといえるでしょう。

スイングハイ・スイングローのまとめ

スイングハイやスイングローを使えば、高値や安値について一貫性を持たせた定義が可能です。スイングハイの高値、スイングローの安値を目安にすれば、ダウ理論のトレンド判断や相場環境認識にも一貫性を持たせられ、精度の高いテクニカル分析が可能になります。

一方で「n本」の設定が難しいといったデメリットもあるので、実践トレードで利用しながら、自分の分析方法を調整する必要があります。すでに確立された分析方法がある方は、その方法とスイングハイ・ローを組み合わせてみましょう。

軸を持って分析できるから、一貫性のあるトレードができる!

まだ確立された分析方法がないい方は、まずは今回ご紹介したトレンドラインを使った押し目高値を狙う手法、水平線のラインブレイク、移動平均線でトレンド転換を狙う手法にチャレンジしてみるのもおすすめします。

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