・スキャルピングで使えるプライスアクションの種類を知りたい方
・プライスアクションの基礎やメリットを知りたい方
本記事のテーマ
プライスアクションの基礎とスキャルFXへの活用
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>
テクニカル分析の1つであるプライスアクションは、欧米で主流とされている分析手法なので興味がある人は多いかもしれません。
ただ、日本語のサイトにはプライスアクションに関する情報が少なく、具体的にどのように活用すれば良いのか分からない方も多いと思います。
そこで今回はプライスアクションの基礎知識から、プライスアクションを使用した取引方法までをわかりやすく紹介していきます。
プライスアクションとは
プライスアクションとは、複数のローソク足の形状から通貨ペアのトレンドの勢いや転換のサインを把握し、値動きを予測するテクニカル分析のことです。日本では認知度の低いプライスアクションも欧米ではポピュラーな分析手法です。

プライスアクションは取引量が多い欧米で研究されるから相場の流れがつかみやすくなるよ。
プライスアクションの強み
FXでは、東京市場よりもロンドンやニューヨーク市場の方が活発な取引がされます。これらの市場で取引するディーラーが使用するローソク足の分析方法がプライスアクションになります。プライスアクションを取り入れれば大多数と同じ考え方で取引ができるので、相場の流れをつかみやすくなるといえるでしょう。
プライスアクションのメリット&デメリット
プライスアクションのメリット
プライスアクションのメリットは、ローソク足の出現時に瞬時に値動きが予測できることです。よく使われる移動平均線やMACDは、平均値に基づくインジケーターです。平均値は時間足の終値が決定するまでは確定しないので、プライスアクションに比べると判断するまでに時間が掛かります。
プライスアクションと相性の良い手法

プライスアクションで取引すれば瞬時にエントリー判断ができるからチャンスを逃さすことが少なくなるよ。
インジケーターの情報だけでのトレードでは、エントリーのタイミングを逃す恐れもありますが、プライスアクションであればローソク足の形状のみで次の値動きが予測するできるので、早期のエントリー判断が可能となります。そのためスキャルピングのような瞬時に判断を必要とする手法と組み合わせれば、より有利に取引を進めることができるのです。
プライスアクションのデメリット
プライスアクションのデメリットは、十分な経験や練習が必要なことです。プライスアクションはローソク足の形状によって、どのような値動きになるのかを正確に理解していなければなりません。

ローソク足からの情報だけだから判断できるようになるまで時間が掛かるかも…
プライスアクションは、ヒゲが中途半端な長さでは、そのままトレンドを継続してしまう場合もあります。エントリーの根拠に使用するプライスアクションの形状は、しっかり覚えてスキャルピングを行う必要があります。
今回のスキャル手法に用いるプライスアクションの紹介
ローソク足の見方
ローソク足には「始値」「終値」「安値」「高値」の情報がすべてつまっているので、ローソク足を見ればその時間帯にどのような値動きをしたのかがわかります。

プライスアクションはローソク足の形状だけで相場の判断をするからそれぞれの役割は正確に覚えよう!
終値が始値より高いものを「陽線」、終値が始値より低いものを「陰線」とローソク足の色の違いから判断することができます。
トレンド転換のサインとなるピンバー
プライスアクションでトレンド転換のサインとなるのは「スパイク」「ピンバー」「リバーサル」とありますが、その中でもピンバーが1番わかりやすいと言えます。
ピンバーの特徴
- ローソク足の実体部分がほとんどない

ピンバーは相場の底や天井で発生しやすいと言われている!
上記は下ヒゲのピンバーなので、下降トレンドの終了または上昇トレンドへの転換サインと見ることができます。上ヒゲのピンバーが出た時は上昇トレンドの終了または下降トレンドへの転換と判断することができます。
プライスアクションを用いたスキャルピングのエントリー手順
1時間足以上の大きな時間足で相場のトレンドを確認
1時間足や4時間足などの大きな時間足で確認したトレンドの方向性に従って、ロングやショートのどちらのポジジョンを持つのかを決めます。トレンドを確認する時は自分の使いなれたインジケーターやテクニカル分析を使用しましょう。

移動平均線を使ったパーフェクトオーダーやエリオット波動の3波目が出ていれば、強いトレンドが出ていることがわかるよ。
反転のサイン利用して押し目買いor戻り売りをする
大きな時間足のトレンドの中で、ローソク足が移動平均線から一時的に外れたあと、プライスアクションにより、再びトレンド方向に転換するポイントを1分足や5分足の時間足を使用して見極めます。

移動平均線から外れたところにピンバーが出ているからわかりやすいよ。
ピンバーが確定し、大きな時間足の方向に向かうと確認できた瞬間を見極めてエントリーをしましょう。
利益確定の目安について
ピンバーによって移動平均線から外れた分だけ反動が来る可能性が高いので、移動平均線から外れた同じ幅を利益確定の目安にしましょう。つまり、移動平均線を中心に同幅分が利益確定の目安となります。

損切りはピンバーのひげ先の少し上に置くのがお勧め!