・土曜日や日曜日の週末にFXトレーダーが出来ることを知りたい
・週末や週明けにすべき準備とは何かを知りたい
本記事のテーマ
土日(週末)にFXトレーダーが備えること
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>
FXは週末の土日は相場が開いていないためトレードができず、暇を感じているかもしれません。
真面目なトレーダーの方は「トレーダーとして土日にできることはないか」「相場は開いてないけど、土日も有効活用できないか」と考えることはないでしょうか。
トレーダーには土日であっても、できること・やるべきことがあります。むしろ土日の使い方次第でFXトレードのパフォーマンスが違ってくることもあります。
平日に仕事をする兼業トレーダーの方々が土日・週末にどのようなことをすべきかをまとめてみます。
土日(週末)はポジション整理&週末の動向チェック
土日(週末)に持ち越しをしない
まず、スキャルピングスタイルの人は、土日を迎える前には必ずポジションを解消しておくようにしましょう。スイングトレードの方も大きな狙いがない限りは基本的に解消すべきです。
理由はシンプルで、土日の間はFX相場は休みで取引ができないからです。週明けに値が大きく動いてしまったら、場合によって大損をしてしまいます。もちろん大きな利益になるケースもありますが、それはスキャルピングと言うよりただのギャンブルです。
週明けの窓開きを考慮&準備
FX市場は平日に24時間動き続けるため「マーケットオープン」のタイミングは月曜の朝しかありません。ゆえに月曜の朝は窓を狙うタイミングです。
週またぎのポジション保有は危険と言いましたが、この窓を狙うために、週末は「週明けに窓が開きそうか」「(円高か円安のどちらかに)大きく振れる可能性があるか」などを分析し、それを狙ったポジションを仕込むのも1つの手段です。
そのために、週末のNYタイムのどのような動きを見るべきか、などについてということがポイントになります。現在の状況では、以下の要因について注意深く情報を集めて分析することが大事になります。
週明けに窓が開く可能性が高まる例
・新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にある
・トランプ大統領の他国への牽制など週末に物議を醸しそうな状態 など
市場で注目されている政治・経済に関するテーマについて、土日で何か大きな進展があった場合は、週明け月曜日に大きな窓を開けることが多いです。
従って、土日は市場で注目されているテーマについて動きが起こったかどうかについて、新聞やニュースなどを通じてよく把握しておくことが大事です。
土日(週末)は「情報収集と振り返り」
土曜はFX動向調査に徹すること
土曜日は来週の取引に備えた情報収集に利用します。とは言ってもやることはシンプルです。
まずは週末のNY時間での相場状況をチェックします。NYダウは常に為替に影響を及ぼしますが、金曜日の動きには特に「トレーダーの投資家心理」が表れやすいので注目です。市場ムードがリスクオンなのかリスクオフなのかによって、週明け月曜日の相場のみならず翌週1週間の相場に影響することもあります。

投資家心理の把握には「ドル円よりNYダウ」に注目しよう。5分足チャートでマーケットクローズまでの売買動向をチェック!
また、1週間の振り返りも大切になりますが、その際にはXMの公式YouTubeチャンネルで配信するマーケットニュースが便利です。マーケットを動かしたニュースを分かりやすく解説しており、初心者の方も熟練者の方も映像で気軽に1週間の流れを把握できます。
もう1つチェックすべき情報は、来週の経済指標のスケジュールです。特に、FOMCやECB政策金利が控える週は「FOMC待ち」と言われる平穏な相場になり、パワーを貯めた状態から一気に動き出す相場などが考えられます。

時々の事情が「どこまで織り込み済みなのか」などは、時間があるときにじっくり調べないと見えてこない
その時々の相場観をつかむことは重要ですが、どのタイミングで相場が走り出すかをある程度予想しておくことも大切なスタンスになってきます。
なお、スキャルピングをする方は指標発表のタイミングでポジションを保有していると、想定外のトレンドに巻き込まれるのでスケジュールを把握してノーポジションで迎える準備を忘れずに。
土日(週末)は相場の復習と検証にあてる
土日は、その週の相場とトレードを振り返る大切な時間と言えます。その週のどんなトレードで負けてしまったのか、どんなトレードで利益を得ることができたのかについて、ゆっくり分析しましょう。
相場の復習と検証が必要と分かっていても、とても面倒くさいものです。しかし、「どんなエントリーをした時に負けたか」「チャートの読みは合っていたのか」など、自身のトレード履歴を振り返ることで、次からは無駄なエントリーを減らせたり、素早い損切りができたりと得るものがあるはずです。
負けた時はさらに面倒な作業ですが、この地味な振り返りと反省がトレード技術を最も向上させる時間なのではと私は考えます。

まずは負けトレードにフォーカスし、その負けがどうしたら少なくなるのか、という振り返りを続けることをオススメします
私は職業トレーダーでありスキャルピングを専門にしていることもあり、収益に直結する作業でもあるので「トレードを終えた後の毎日のルーティン」として時間を取っています。
優秀なトレーダーほど日々のトレードについての振り返りを行い、徐々に自分の手法を確立して利益を出せるようになっているのだと思います。
週末は「週明けのトレード」に備える
日曜日はゆっくり休養
日曜日ですが、しっかり休養を取ることをおすすめします。しっかりと休息を取り来週に備えることはFX(特にスキャルピングをする)トレーダーにとっては必要不可欠です。
FXで勝ち続けることは難しいといえます。ですから、負けたまま土日を迎えることもあります。取引に負けて損をすると誰だって悔しいですし、イライラしてしまうものです。しかし、負けによって生じたイライラを来週の取引に持ち込んでは、相場に勝つことはできません。
スキャルピング取引においてはメンタルが非常に重要ですし、失敗を引きずりすぎるとスランプになってしまいます。土曜日の空いた時間には冷静に相場やトレードを振り返り、日曜日は完全に相場から離れることをオススメします。
月曜日の窓開け&窓埋めトレードに備える
日曜日の最後の重要な仕事は、月曜日の「窓開け」に備えて早く寝ることです。
窓開けのトレードについてはすでに述べましたが、24時間マーケットが開いているFX相場にとって、窓開けトレードが機能するのは毎週月曜日の朝だけです。
週明けの月曜日に大きな利益が得られれば、その週を気分良く迎えることができ、その後のトレードにも好影響を与えます。「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、FXに関しては「始まりよければすべてよし」と言ってよいと思います。
なお、「月曜日に窓が開いた時の利益の狙い方」については、以下のURLにて解説しているのでご確認ください。
土日の時間をうまく活用することで、みなさまが1週間のトレードのよいスタートを切ることができることを祈っております。