・FXでスキャルピングでの取引がメインとなる方
・国内FX業者でのスキャルピングを検討している方
本記事のテーマ
何分以上の保有が必要なのか?<おすすめFX業者の紹介>
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
FXで取引する上でスキャルピングは有効な手法の1つです。数秒から数分で1回の取引を終了させることができるため、限られた時間の中で取引している人にも価値の高い手法と言えるでしょう。
しかし国内FXではスキャルピングを禁止しているFX業者があります。今回はスキャル禁止の理由と背景について詳しく解説していきます。
ちなみにFXスキャルピングは国内FXでも海外FXでも両方可能です。
国内FX業者がスキャルピングを禁止する理由は、顧客にスキャルピングをされることによってFX業者の金銭的な負担が増えたりやサービスが低下したりする可能性があるからです。
それらの主な2つの理由をご紹介します。
FX業者は個人の顧客から注文が入った際に瞬時にインターバンク市場へ同様の注文を出しています。
個人から買い注文が入ればFX業者は個人には売り(①)市場から買い(②)という取引をしています。この仲介方法をDD(Dealing Desk)方式注文と言います。(別名カバー取引)
DD注文の流れ(買いの場合)
スキャルピングは取引頻度が高く、決済までの時間も短いのでFX業者側で注文を処理し切れない可能性があるために、スキャルピングを受け入れるとFX業者のリスクになってしまいます。
仲介取引ができなかった時にFX業者はすべての損益を負担しなければなりません。
個人が1回のスキャルピングで10万円利益を上げた場合、FX業者の損失は同額のマイナス10万円となります。DD注文を行っているFX業者からするとスキャルピングで取引されることは大きな損害を出す可能性があるので、禁止にするしかないとも言えるでしょう。
処理できない注文は業者のリスクになるからスキャルは禁止
DD方式では顧客からの注文を市場に通さずに、顧客同士の注文で相殺(マージ)したりスプレッド調整することで利益を生み出しています。
国内FX特有のこの仕組みや背景について気になる方は下記のページをご覧ください。
DMM FXなど国内のFX業者はカバー取引ができないことを嫌がり、スキャルパーを追い出すことが多い。。
スキャルピングトレードは短期間で多くの取引をするので、サーバーへの負担が通常の取引よりも大きくなります。一つ一つの負荷は小さくても注文数が増えると大きな負荷となってしまうのです。
サーバーへの負担が増加すれば約定率が下がり、多くのトレーダーが被害を受けることになります。
FX業者としてはストレスなく取引をできるようにすることも重要なサービスとなりますので、サービスを低下させないためにもスキャルピングは避けたい手法であることは間違いありません。
「仲介できないリスク」と「サーバー負荷」を負うスキャルピングは国内FX業者にとっては迷惑なトレード手法
スキャルピングをNGとするFX業者でスキャルをすると突然、口座を凍結されてしまうことがあります。スキャルピングが原因で口座が凍結してしまった場合、解除されることはほとんどありません。
国内FX業者のほとんどは一定期限以内に出金するように指示をしてきます。期限内に出金できなかった場合でも強制出金となり、お金が戻ってこないということはほぼ無いようです。
ただし規約違反での口座凍結ですので、トラブルを避けるためにもできるだけ早く出金しましょう。また新規の注文はできませんが、取引中であれば決済のタイミングを自由に決めることができます。
早めに決済をして口座内のお金を全て出金するようにしましょう。
口座凍結後はもちろん新規の入金も口座開設もできない
誰もがスキャルピングで口座凍結などのペナルティを受けたくはありません。では、何秒・何分以下のポジション保有でスキャルピング扱いを受けるのでしょうか?
国内FX業者の回答としては、各社とも「何分以下のポジション保有がスキャルピングに該当する」という表現はしていません。
むしろスキャルピング禁止を明言する会社も少ないため、明確な基準はなく先ほど記載したデメリットが業者側に発生した時点でそのトレーダーを締め出すようです。
激しいスキャル行為を繰り返しても、取引額が少額であれば業者側のダメージは少ないために許容される場合も多い
私が主に国内FX業者でスキャルピングをしていた2015年〜2017年頃に比べると、2023年現在では国内のFX業者もスキャルピングを受け入れる企業が増えているようです。
スキャルOKとする業者が増えている背景として、自動売買システムが一般化し市民権を得た影響が大きいようです。
システム的に注文を繰り返す自動売買(EA)の中には、短期期間にトレードを繰り返す設定のシステムも多く、業者側で処理さえできれば売上につながるため、徐々にスキャルピング取引に対応できる環境を整備しつつあるとのことです。
自動売買による大量注文は業者側の大切な収益源になっている
ただし、どのようなスキャルピングがOKか禁止行為かはFX業者が独自に判断しており、明確なガイドラインは提示されていないために注意は必要です。
国内FXでもスキャルピングを行っても問題ない「スキャルピング公認」のFX業者がいくつかあります。
他にもスキャルピングが可能な国内FX業者はありますが、代表的な2つをご紹介します。ドル円のスプレッドは0.2~0.3銭、約定率は99.9%以上とサービスも充実していて私も利用しています。
国内FXでスキャルピング取引を行う場合は、事前に規約違反をしていないかを必ず確認して取引を開始するようにしましょう。一度、違反認定をされてしまうとそのFX業者を再度利用する方法はありません。
海外FX業者は国内のFX業者とはそもそもの仕組みが違うためスキャルピングを禁止していません。
海外FX業者のほとんどがNDD(No Dealing Desk)方式という方法を採用しており、カバー取引を行っていません。NDD方式では、個人からの注文に対して人や機械の調整を挟まずに、注文を直接インターバンクに流す方式となります。
上でご紹介したスキャルピング公認の国内FX業者2社もこのNDD方式を採用しています。
NDD方式の特徴
カバー取引(DD方式)の場合はFX業者が市場から売り買いをしていますが、NDD方式の場合は単に窓口となっているだけなので、国内FX業者のように個人の損益によって金銭の負担をすることはありません。
NDD方式では収益を稼ぐ方法は手数料のみです。そのかわり手数料を高くして一定の利益が確保できるようになっています。国内FX業者のスプレッドが狭い理由は「個人の損益を利用して利益を上げることが可能だから」とも言えます。
国内FX業者はある意味で「顧客のお金を運用」して利益を出してるよ
また、NDD方式はストレートに注文を通すためにサーバー負荷が少なく約定力が高まるというメリットがあります。
つまり、スキャルをされても「利益の確保ができる仕組みである」「サービスが低下しない環境である」などの理由で海外FXはスキャルピングを受け入れることができています。
海外FX業者のNDD⽅式は、さらに「ECN⼝座(ZERO⼝座)」と「STP⼝座(スタンダード⼝座)」に分かれます。
STP⼝座とECN⼝座のどちらもスリッページは発⽣しづらいところは変わりません。
ECN⼝座とSTP⼝座の違い
ECN⼝座の⽅が取引⼿数料は掛かりますが、より取引の透明性が⾼いメリットが有り、またスプレッドが狭いためトータルコストは安くお得になります。
<国内FXが採用するDD方式>
<海外FXが採用するNDD方式>
引用:XMトレーディング攻略
透明性が高くスキャルピングにお勧めの海外FXのTOP10は下記ページでご紹介しています。
ご説明した通り、国内のFX業者に比べて海外FXはスプレッドが広くなりますが、高レバレッジを掛けれるためスキャルピングをするのであれば海外FXがお勧めです。
なお、海外FX業者の中でもサービスの違いがあり、それぞれの特徴を把握した上でスキャルピング用の口座を選びましょう。ここでは2つの特徴的な海外FX業者をご紹介します。
下記でご紹介する2つのFX業者(TITAN FXとXM)を比較検証した記事もあるのでご参照ください。
海外FXでスキャルピングをするならタイタンFXをお勧めします。タイタンFXでは「ブレード」というスプレッドが狭い口座を選びましょう。
スプレッド以外にも取引手数料が発生しますが、スプレッドの最安が0.1銭なので国内FX業者に匹敵する狭さと言えるでしょう。
なお、この取引手数料は確定申告時に経費として計上できる点もスキャルパー向きだと言えます。
XMはスプレッドの広さを「XMポイント」でカバーすることができます。取引をするごとにキックバックされるXMポイントは「スプレッドの半分近い額のボーナス」の価値があります。
取引回数の多いスキャルパーにとっては取引コストを下げる役割に加えて、XMポイント(ボーナス)が大量に貯まるので、ボーナスだけで勝負するトレードでも大きな利益を狙える可能性があります。
なお、注意点としては10分以上の取引でなければXMポイントを受け取る対象にはなりません。あまりにも短期間すぎるスキャルピングの場合はXMポイントは受け取ることはできないので注意しましょう。
スプレッドが狭いZERO講座ではXMポイントがもらえないので注意を!
XMでスキャルピングをする主な理由については下記の記事でご紹介しています。気になる方はこちらをご覧ください。