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ロンフィクとは? ロンドン時間の値動きの特徴&FXトレード手法

ロンドンフィックスの値動きの特徴&トレード手法
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・ロンドン時間のFXで注意すべき点や特徴を知りたい方
・ロンドンフィックスを狙ったトレードで利益を狙いたい方

本記事のテーマ

ロンドンフィックスの値動きの特徴&トレード手法

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

為替相場が大きく動く時間帯はほぼ3つに絞られます。世界最大の為替相場であるロンドン市場が開く時間(16時〜)以降、そして世界最大の株式市場であるニューヨーク市場が開く時間以降(22時〜)、そしてロンドンフィックスと呼ばれる日本の深夜の時間(24時)です。

このロンドンフィックスとは何で、どのようにトレードに活かすべきかをご紹介します。

目次

ロンフィク/ロンドンフィックスについて

ロンフィクって何? ロンドンフィックスとは

ロンドンフィックスはロンドン市場における仲値決めの時間のことで、「ロンドンフィキシング」と呼ばれ、略してロンフィクとも呼ばれています。

ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)の時間

ロンドン市場の仲値決めの時間。時間帯は以下の通り。
・夏時間:ロンドン時間15時(=日本時間24時)
・冬時間:ロンドン時間16時(=日本時間25時)

東京市場にも午前9時55分に仲値決めの時間があり、午前10時前の15分から5分までの時間帯は米ドル日本円のレートがその影響を受けます。

仲値を決めるのが東京市場が市場の取引開始から1時間以内であるのに対し、ロンドン市場ではロンドン市場の取引終了間際となっています。またロンドンの仲値はロイターが決定しています。

いつから(何時から)ロンドンフィックスの影響が出る?

ロンドン市場の取引時間は日本時間の16時から24時(夏時間)、または日本時間の17時から25時(冬時間)です。夏時間24時、冬時間25時のロンドンフィックスを意識してか、日本時間の23時頃や24時頃を過ぎた頃に大口の注文が入り値動きが大きくなりがちです。

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かつては「世界の銀行」と言われた英国ロンドン。今もロンドンが発表する仲値(金融機関の基準レート)の影響度は大きい。

また、この時間帯はニューヨーク市場の前場とも被っているので、ロンドンのトレーダーとニューヨークのトレーダーの攻防が激しくなることや、ニューヨーク株式市場や米国の経済指標の結果なども関係して大きく値が動きます。

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市場参加者が最も多く、変動要因も増えるためにロンドンフィックス前後は値動きが激しくなる傾向に。

それまで全く動意のなかった外国為替市場がロンドンフィックスの前後だけ激しく動き、その後は何も無かったかのようにもとの動意のない相場環境となることもよくあります。

ロンドンフィックスの夏時間・冬時間とは?

各国の市場では、夏時間(サマータイム)と冬時間(標準時間)があります。夏時間と冬時間では1時間の時差が発生するため、経済指標の発表時刻や市場がオープン&クローズする時間帯、またロンドンフィックスの時間帯も変わるのです。

また、1年間の中で夏時間・冬時間は切り替わりますが、市場ごとに移行するタイミングが異なります。詳しく知りたい方は、各国の夏時間・冬時間を一覧にしたので参考にしてください。

米国の夏時間(サマータイム) 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日
米国の冬時間(標準時間) 11月の第1日曜日~3月の第2日曜日
欧州の夏時間(サマータイム) 3月の最後の日曜日~10月の最後の日曜日
欧州の冬時間(標準時間) 10月の最後の日曜日~3月の最後の日曜日
豪州の夏時間(サマータイム) 4月の第1日曜日~10月の第1日曜日
豪州の冬時間(標準時間) 10月の第1日曜日~4月の第1日曜日

とくに重要なのは、経済指標の発表時刻や市場のオープン&クローズに影響する「米国の夏時間・冬時間が移行するタイミング」です。冬時間が標準時間なので、夏時間はすべてが1時間早まると覚えておきましょう。

一方、ロンドンフィックスの時間帯は「欧州の夏時間・冬時間」に影響されます。米国が切り替わるタイミングとは違うので、ロンドンフィックスの時間帯を間違えないように注意しましょう。

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ロンドンフィックスは日本時間の「夏時間=24時」「冬時間=25時」

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ロンドン時間の値動きの特徴

ロンドンフィックスの値動きの特徴

ロンドンフィックスの値動きの特徴は、その前後の時間帯に大きくて急速な変動が生じることです。

値動きが見込める意味でチャンスと言えますが、重要な経済指標の場合のような火柱(急激な上昇)、ナイアガラ(急激な下落)が見られる通貨ペアもあります。

ロンドンフィックスの値動きの例

ロンドンフィックス値動きの例
この図は2019年1月15日のポンドドルの1時間足チャートです。上はローソク足、下は米ドルおよびイギリスポンドの通貨強度です。ロンドンフィックスの前後だけ相場が激しく動き、それ以外の時間は殆ど動きがないといった相場環境の典型例です。

ロンドンフィックスまではニューヨーク市場の取引開始を境にイギリスポンドが激しく売られていて、そのまま大きなトレンドとなることを見越してポジションを整理せず放置していると急上昇で酷い目に遭うといったパターンで、いわゆる「行って来い」の状態ですから、移動平均線を頼りにトレードする順張りトレーダーには最悪な相場です。

ロンドンフィックスはトレンドを確認してテクニカルを駆使して順張りでトレードするという基本的な戦略が通じないことがよくあり、世界の百戦錬磨のトレードの強者が集う時間帯であることもあって個人がトレードに参加してそれなりの結果を残すにはそれなりの工夫が求められます。

ロンドンフィックスは大英帝国時代の名残

ロンドンフィックスのロンドンはロンドン市場、フィックスは値決めのことを意味します。

ロンドンフィックスは貴金属の金の値段を決めることに関連し、金はドル建てで取引するのが通常であるため、ドルの需給関係を通じて為替相場に影響を与えるということとなります。

大英帝国の時代、金などの貴金属やダイヤモンドなどの宝石はロンドンに集められ、それらの価格はロンドン市場でに決まっていたことにも由来します。大英帝国が支配するアフリカの植民地で産出された金を、金の需要が常に高い中国やインドに売りさばく際にロンドンが中継地となっているからと言われています。

月末ロンドンフィキシングはさらに影響が大きい

月末ロンドンフィキシングとは?

平日は毎日ロイターによって算出&公表される仲値ですが、月末の仲値発表の時間帯は「月末ロンドンフィキシング」と呼ばれ、さらに注目度が高まります。

理由としては、大手銀行・ヘッジファンド・年金機構は月末ロンドンフィキシングの価格で決算数値をはじき出すからです。

また、月末ロンドンフィキシング前後には、決算の数字をよくするための大口取引が頻繁に行われるため、為替レートだけでなく株式市場も大きく変動します。

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月末の仲値はあらゆる金融機関の決済に影響。ファンドマネージャーなど人への評価も月末の仲値で決定される。

このような背景があり、月末ロンドンフィキシングは機関・個人問わず、世界中のトレーダーが注目しているのです。

月末ロンドンフィキシングの数分前にはポジションを決済するため取引量が大きくなります。企業のトレーダーが月を超えてポジションを持ち越すのを避けるためです。

さらに月末月初は、決算を控えた企業の影響もありユーロドルやユーロポンドといった通貨ペアで大きく動きく可能性があります。テクニカル的なトレンド相場を無視した動きも見られます。

月末ロンドンフィキシングでのトレード戦略

月末ロンドンフィキシングのタイミングは値動きもありスキャルピングに向いているようにも思えますが、トレードはお勧めしません

月末のロンドンフィキシング前後では通貨のポジション調整が行われるため、トレンドに関係なく相場が大きく動くからです。

それまでのチャート形状や市場ムードなども反映されない動きが来るので、普段(平日)のロンドンフィックスよりさらにギャンブル性の高いエントリーとなる可能性が高まります

月末ロンドンフィキシングでのトレードする際は、あらかじめ、利益と損失の幅を決めておいて、リスクを抑えながら確実な利益を狙うスタンスをお勧めします。

ロンドン時間のFXで注意すべきこと

初心者はあえて避けるのも戦略

ロンドンフィックスで注意すべきことは、その前後の時間帯に予想とは逆に強いトレンドが生まれたやすいと点です。そういった場面では、素早くポジション整理を行うことをお勧めします。

特に、ヨーロッパ系通貨のユーロやポンドは激動する場合もあるので注意が必要です。それまでのトレンド感の逆をいき、大きな転換点となることが多いのもロンドンフィックスの特徴です。

取引量が多いユーロはまだしも、ポンドをトレードすることは上級者向けの時間帯=ロンドンフィックスであると考えましょう。普段よりロット数を落としてトレードする分にはいいのですが、フルレバレッジで相場に挑むと危険です。ポンドは「暴れ馬」「殺人通貨」とも呼ばれており取り扱いを間違うとかなり痛い目に遭うこともあります。

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初心者トレーダーの方は23時頃までに手仕舞いして、その後の値動きを観察して学ぶことをお勧め。

大きなポジション調整が行われやすい金曜日の深夜や新しい情報が発表されそうな日のロンドンフィックスは特に注意したいところです。また取引しているFX業者の中には急激な値動きでスリップして約定しなかったり、スプレッドが急に広くなる場合がありますのでそちらも注意したほうがいいでしょう。

ロンドンフィックスを意識したFXトレード手法

ロンドンフィックスでのFX戦略

ロンドンフィックスを意識したFXトレードとしては、それまで保有していたポジションをいったん整理し、相場の値動きの変化を監視しつつ短期保有の成り行き注文を軸にしたスキャルピングでトレードすることが有効です。

プライスアクションを軸にしたトレード

ロンドンフィックス前後の時間帯に大きくて急速な変動が生じることはリスクである反面、大きなリターンを得られるチャンスとも言えます。

ただし、通貨ペアによっては値動きの急激な変化によってテクニカルが効かない場合があるので、プライスアクションに注目したスキャルピングでトレードしたいところです。

この場合、ローソク足のヒゲや形、並びなどでトレードすることになり、トレードにおける判断も瞬時に行うことになりますのでトレードとしてはやや難易度が高くなると言えるでしょう。

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値動きが激しくスキャルで稼ぎやすい時間帯ではあるが、スキャルの高い技術が求められる時間帯でもある。

ロンフィクによるポンドの過熱感を利用した逆張り

とくに月末ロンドンフィキシングでは、それまでの通貨強弱や相場の方向感に関係なく、一方向に上昇・下落が続くことがあります。これは、実需(反対売買がない取引)の影響なので、その後は反対方向に値動きしやすくなるのです。

例えば、円全面高のリスクオフであるにも関わらず、ロンドンフィックスの影響でポンドが買われると、一時的にポンド円が急騰するケースがあります。この場合は、それまでの相場の方向感に逆らった形で値動きしているため、反転下落しやすいといえます。

ただし、ポンドは激しい値動きが特徴なので、ロンドンフィックス後に素直に下落するとは限りません。むしろ、ロンドンフィックス後の下落を狙ったトレーダーを損切させようと、さらに急騰するケースも考えられます。

ロンドンフィックス前後で取引する場合は、通常のエントリーポイントではなく、過熱感が高まった後の反転上昇・反転下落まで待ってからエントリーしましょう。

スキャルピングFX大辞典_指し棒博士

待ちすぎくらい待ってからのほうが優位性の高い取引になる!

ポンドやユーロをあえて回避&ドル円を優先

また、ロンドンフィックスの名のとおりポンドやユーロが主役となりますが、FX初心者やスキャルピングに慣れていない方は避けた方が良いかもしれません。ポンドやユーロの急速な値動きを狙うのではなく、それらの通貨の値動きに追随して動く通貨ペアを狙うのも一つの方法です。

例えばオーストラリアドルやカナダドルはポンドに追随して動くことが多い通貨です。オーストラリアやカナダの国家元首は現在もエリザベス女王で、かっての大英帝国のつながりがあるのかもしれません。1つの通貨が大きく動けばその影響から他の通貨が後追いで動くことはよくあります。

ドル円はポンドやユーロに比べてロンドンフィックスの影響を受けづらいので、慣れない間はドル円を優先したトレードが無難な時間帯であると言えます。

ロンドン時間&ロンフィクでのFX手法まとめ

ロンドンフィックスは冬時間の場合は現地時間16時(日本時間午前1時、ニューヨーク時間午前11時)、夏時間の場合は現地時間15時(日本時間0時、ニューヨーク時間午前10時)にあたり、日本では日を跨ぐ時間にはなりますが、ロンドンフィックスの前後の時間帯はトレードチャンスとなることが多いです。

ロンドンフィックスの時間は日本の普通のサラリーマンの方は就寝を始める、または就寝している時間ですが、兼業の方でも翌日の仕事に支障の無い範囲で夜更かしすればトレードができる時間帯だと思います。

ただし安易な気持ちで参入すると酷い目に遭うことになるのでそれなりのトレード経験や技術が必要かもしれません。

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