・スリッページや約定拒否に嫌気が指している
・国内FXと海外FXの取引システムの違いを知りたい
本記事のテーマ
FXをするならNDD方式のFX会社を選ぼう
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
最近ではFX取引が投資経験が浅い方や、ご高齢の方まで幅広く受け入れられるようになってきました。
分かりやすい取引方法と少額からでも簡単に始められる点でたくさんの人から指示を得ており、投資の中でも特に人気がある商品と言えるでしょう。
ただ取引がしやすいだけに、なんとなくトレードをしてしまっている人も多いかと思われます。しっかりとFXについて理解してから取引する事は、長期的な資産形成に大きく影響してくるものです。
そんなFXの知識でぜひ知っておくべきことに、2つの注文方法「DD方式」と「NDD方式」があります。
皆さんはこの二つの違いについてご存じでしょうか?
当然知らない方もいらっしゃるかと思いますが、この違いを理解する事でより有利なトレードができるのです。この二つの違いを知り、それを知った上でどうトレードに取り入れていくべきかを考えていきたいと思います。
FXのNDD方式とDD方式の違いについて
DD方式とは
まずDD方式は顧客とインターバンクの間にFX会社のディーラーを挟んで取引する方法であり、FX会社は顧客から依頼を受けたポジションを処理しています。
これは日本のほとんどのFX会社が採用している方式であり、インターバンクと呼ばれる為替市場で直接的に取引をするカバー先の銀行からレートの提示を受け、それを元に顧客にレートとして示しています。
つまりはインターバンクに直結していない方式になります。
NDD方式とは
一方、NDD方式は顧客とインターバンクの間にFX会社のディーラーを挟まない注文方式のため、注文は直接インターバンクに流される仕組みになっています。これをインターバンク直結型といいます。
実はこのインターバンクに直結しているかどうかが、FX取引に大きく影響してくるのです。
顧客が負けると利益になる国内FX業者
NDD方式はインターバンクに直結しているので、インターバンクから配信された生のレートでトレードする事ができますが、DD方式はFX会社のディーラーを経由しているため実際のインターバンクのレートとは異なってしまうのです。
またDD方式では、相場が荒れた時のレート配信の乱れやスリッページにより顧客が有利な取引ができません。さらにはいったん注文をFX会社が受け取る(注文を呑む)ため、ようは顧客が負けることによって利益に繋がっているのがDD方式とも言えます。
一方、NDD方式はFX会社のディーラーを経由しませんので純粋にスプレット分しか徴収されません。
顧客に有利な取引環境を提供し、より取引量を増やしてもらえれば収益になると考えている方法だからです。
実際私も、初めは低スプレットを提示している日本のFX会社(DD方式)を使っていましたが、不可思議なスリッページをよく見かけました。
相場が荒れている時にはとんでもないところで約定したりします。またレートの不透明性が拭えない事からも海外ブローカーを調べるきっかけとなったのです。
トレード方法について考える事も重要ですが、やはり自分が取引を行う土台、FX会社を選ぶことがとても重要なのです。
長期的に見れば、どのブローカーを使っているかで利益率が変わってきてしまいます。口座が開設できるのは国内だけではありません。国内と海外でどういったブローカーがあるのか調べ、より自分が信用できるもの、かつ有利なものを選ぶと良いでしょう。
狭いスプレッドと透明性の高い約定力を選ぶ
NDD方式はコストが低い
日本のFX会社のサイトを訪れると「スプレット原則固定」と書かれてことが多くあります。
昔は米ドル/円で1万通貨の取引でスプレットにかかる費用が1,000円以上という破格な時代もありました。今では各FX会社のスプレット競争が激化し、ついに米ドル/円のスプレットが0.3銭にまで安くなる時代となりました。
確かに狭いスプレットはトレーダーとして魅力的に映るものです。
ただ、本当にこれは信用できるのでしょうか?
私も日本のDD方式であるFX会社でたくさん取引をしてきましたが、ボラティリティが高くなる場面では極端に大きなスリッページが発生しました。これにより、いかにスプレットでのコストが安くても結局はスリッページ分だけマイナスになってしまうのです。これはスキャルピングを中心にトレードしている方にとっては致命的になります。
やはりインターバンクとトレーダーの間にFX会社のカバーディーラーを経由するという事は、その人たちが利益を上げるロジックがあるのです。
私はこういった場面でDD方式のデメリットをいつも感じていました。FXブローカーを選ぶには透明性の低い、低スプレットだけを提示している会社ではいけないのです。
狭いスプレッドとあわせて、透明性の高い約定力を兼ね備えたものを選ぶことにより、確実に自分のトレードが有利になると言えます。
世界には驚異的なスプレッドが存在する
日本のFXブローカーも各社しのぎを削ったスプレット競争が激化しています。
「スプレットがマイナス?」初めて聞く方はみんな同じ感覚になるでしょうがこのスプレットは存在するのです。まずNDD方式であれば取引途中にFXディーラーを挟まないため、原則固定のスプレットではなくなります。
カバー先のスプレットにあわせてユーザーに直接価格を提示しているため、スプレットの振れ幅は原則固定より大きくなるのです。
それでもこのスプレットの振れ幅が大きいため、大きく広がってしまう事もありますが、逆に極端に狭くなることもあるのです。
そしてついにはスプレットの逆転現象「ネガティブ・スプレット」が発生する事さえあります。発生する割合はやはり少ないものの、スキャルピングをしている方であれば願ってもない取引のチャンスとなります。これはインターバンクに直結したNDD方式だからこそのメリットと言えるでしょう。
スキャルピングでは瞬間的なトレードのため、こういったNDD方式の極端に狭いスプレットやマイナススプレットを拾いやすいと言えます。
スキャルピングをメインにトレードしているのであればぜひ1口座はNDD方式を持っておくとよいでしょう。
このように、海外に目をむければ国内とは全く異なったブローカーが幅広いサービスを展開しています。
現在でも国内投資家が国内のサービスを受ける傾向が高いものの、より高品質でメリットのあるサービスを受けるために、海外にむけて広い視野を持つことが大切だと私は思います。NDD方式のメリットを自分のトレードに取り入れ、資産形成の向上に役立てていきたいものです。