<技術⑦>アドバンスト・レンジ・ブレイク【ARB】

ARB-アドバンストレンジブレイク

レンジ抜け出し直後に発生するトレンド方向への再ブレイク

別章でレンジブレイクの定義については、上下に描かれたレンジの抵抗線、このどちらか一方向にブレイクする事であると解説してきました。

確かにこの抵抗線をブレイクする場合有効なエントリーポイントとなりますが、実際のマーケットでは全てが教科書通りになるとは限りません。レンジの抵抗線を抜けたとしても、すぐに揉み合いや、値の戻しが起きてしまう事もあるのです。

ただしこの様なマーケットの動きに悲観的になる必要はありません。

レンジ抜け出し直後に揉み合いや値の戻しを試したとしても、再度トレンド方向にブレイクする事があります。これをアドバンストレンジブレイクと言います

このアドバンストレンジブレイクには、大きく分けて2つのパターンがあります。

まずはチャートとあわせて見ていきましょう

①レンジブレイク直後に発生した値の戻しからの再ブレイク

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こちらのチャートでは、いったんしっかりとレンジブレイクをするも、すぐに値の戻しを試しています。

そしてレンジ内に再度ローソク足が押し戻されようとするも、下ヒゲの長い同時線(シグナル足)となり、さらにはこの同時線を移動平均線(20EMA)とレンジ枠の抵抗線がサポートするような恰好になっています。

これにより、レンジブレイク直後に値の戻しを試したものの、まだトレンド派の力が衰えていない事が確認できます。そしてファーストブレイクの様に、シグナル足を次のローソク足が上抜けた事により、アドバンストレンジブレイクのエントリーポイントとなるのです。

②レンジ抜け出し直後に発生したクラスターからのブレイク

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こちらではレンジの終盤に何本ものローソク足がレンジ枠の抵抗線を下抜けていますが、マーケットがそれをレンジブレイクとして反応していない事がみてとれます。

そしてローソク足が細かく揉み合いを繰り返し、クラスターの枠を作り出しています。

特徴的なのはクラスター枠がレンジ枠と重なるように発生しており、よく見ると実際にブレイクしているポイントはこのクラスター枠の下側の抵抗線となっています。これはブレイクのポイントが、レンジ側ではなく、新たに発生したクラスター側になったと判断する必要があります

FXでは新たに生み出されたローソク足により様々な情報をトレーダーに教えてくれます。

上記のように、もともとのレンジ枠だけではなく、新たに生み出されたラインを考慮しながら、柔軟に対応するようにしましょう。

また、レンジ最後にクラスターが発生する時のアドバンストレンジブレイクのエントリーポイントは、クラスター枠をトレンド側にブレイクするタイミングとなります。

この仕掛けの方法自体はブロックブレイクと同様であるため、レンジ枠上に発生したクラスターをしっかり確認できれば、そのエントリーポイントは簡単に把握する事ができます。

それでは全体のチャートの流れも踏まえながら、アドバンストレンジブレイクについて見ていきましょう

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こちらのチャートでは①を高値としたヘッド&ショルダーの形になっています。ヘッド&ショルダーとは人間の頭と肩を描くように、ある一点の高値から右肩下がりとなっていくチャートの形で、徐々に下落圧力が高まっている事を表しています。

そしてレンジの後半では徐々に高値が切り下がり、③のタイミングでしっかりとした陰線で下方向へレンジブレイクしています。

ところがレンジブレイクした直後に値の戻しを試しています。ここで注目すべきは、レンジ内に押し戻された④のローソク足です。いったんレンジ圏内に戻るも上ヒゲが移動平均線(20EMA)にサポートされるような形となり、更にはローソク足の実体部分がレンジ枠の抵抗線にぶつかって抑え込まれています。

そしてこの④のローソク足がシグナル足となり、次のローソク足がシグナル足の底値を下抜けることによりアドバンストレンジブレイクとなるのです。

このチャートからもわかる通り、全てのレンジブレイクのラインが信頼できるブレイクポイントになるとは限りません。実際のマーケットでは、ブレイクしたように見えても、まだ力が溜まり切っていない状態という事は多々あります。

視覚的にチャート上でレンジブレイクしたと認識できても、トレンド側のポジションの圧力が足らずに、素早く値の戻しを試す事もあります。

そんな状況でも焦らずにアドバンストレンジブレイクの可能性があるのかどうか、チャート上の動きをよく見て冷静に判断するとよいでしょう。

 

しっかりと損切りを設定し、むしろそこまで上昇するのであれば、アドバンストレンジブレイクではなくレンジ枠の上側へブレイクを試すのではないか?という柔軟な視野を持ってチャートをチェックするようにしましょう。

それでは次にこちらのチャートも見てみましょう

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このチャートではレンジ終盤の上側にクラスターが発生し、レンジ枠を少し上抜けるように揉み合いを繰り返しています。

そしてこのクラスター枠内で揉み合いを続けた後、①のローソク足が下値を試していますが、移動平均線(20EMA)とクラスター枠の抵抗線が重複したラインにサポートされ、そのすぐ後にローソク足にて、クラスター側の抵抗線を上にブレイクしています。

これはレンジ抜け出し直後に発生する、クラスターからのアドバンストレンジブレイクのパターンで、そもそもレンジ枠として描かれていた抵抗線が、ブレイクポイントとして反応されず、マーケットが出した答えは、レンジ上部に発生したクラスター枠の抵抗線がブレイクポイントであった事がこのチャートからわかります。

今回このチャート上では、レンジとクラスターの2本の抵抗線が、狭い間隔で切り上がっていますが、もっと値幅差が出てくるケースもあります。

レンジ抜け出しの際にはいろいろな動きが予想され、全ては教科書通りになるわけではありません。

そんな状況でもしっかり売り買いの強弱を確認しながら、忍耐強く待つ事で、アドバンストレンジブレイクのようなチャンスは必ずやってきます。

この手法をしっかり理解する事で、レンジ抜け出しの際に柔軟なトレードが可能となります。ぜひこの機会に覚えておくと良いでしょう。

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この記事の著者

Dr.ScalpinスキャルピングFX投資家

スキャルピングを始めて12年目を迎えた2児の父です。4年前から専業スキャルパーとして活動していますが、日本ではスキャルピングの情報が少なく、間違った情報が蔓延しているので『スキャルピングFX大辞典』として情報配信を始めました。なお、いろいろ試した結果「ボブ・ボルマン氏のスキャル手法が最強」という結論です。

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